▶【当記事の趣旨】
インド株ってめちゃくちゃ聞くんだけど、インド株は何から勉強すればいいの??
インド株でSENSEXやNIFTY50ってよく聞くけど何なの??
今回はこんな疑問にお答えできるような内容になっています。
最近よく聞くようになった『インド株』という言葉。
直近では、auアセットマネジメントからは『auAM Nifty50インド株ファンド』SBIからは『SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド』というインド株系の投資信託の中でも比較的低コストのファンドが次々に登場しています。
その中で、インド株を調べるにあたり、まだまだ細かいインド株について発信しているブログなどが少ないため、今回は初心者がインド株で最初につまずく『NIFTY50とSENSEXの違い』について解説していきます。
※本記事は、投資を強く推奨するものではございません。投資は元本割れのリスクがございます。あくまで投資判断は自己責任でお願い申し上げます。
▶目次
▶①NIFTY50とは?
NIFTY50(ニフティ50)…..
インドの国内株式市場を代表する主要な指数の1つで、インドの国内株式市場で取引されている50の大手銘柄で構成されている。
インド証券取引所(NSE)で取引されており、NSEの株式市場における主要な指標。幅広いセクターから構成されている。
▶直近のチャート
URL:^NSEI Interactive Stock Chart | NIFTY 50 Stock – Yahoo Finance
引用元:Yahoo Finance 米国版
引用日:2023年11月24日
長期的に見ていくとコロナ時期には大きく値を下げていますが、その後順調に回復し、現在は非常に強い右肩上がりで好調なチャート形状になっています。
2023年11月24日の22時頃で、19,794インドルピーなので、日本円にして約35,629円です。(1ルピー=1.8円計算)
▶NIFTY50構成銘柄
参考:NSE銘柄一覧を参照して筆者にて一覧作成
※●マークはSENSEX指数の構成銘柄にはいっている銘柄になります。
SENSEX指数は全30銘柄で構成されていますが、その30銘柄すべてがNIFTY50にもすべて採用されています。
▶②SENSEXとは?
まず、SENSEX指数とは、
SENSEX(センセックス)は、インドのボンベイ証券取引所(BSE)で取引される株価指数です。SENSEXは、ボンベイ証券取引所で上場されている30の大手銘柄で構成されており、これらの銘柄の株価の変動を基に算出されている指標。
▶直近のチャート
こちらも同様に長期的に見ていくとコロナ時期には大きく値を下げていますが、その後順調に回復し、現在は非常に強い右肩上がりで好調なチャート形状になっています。
2023年11月24日の22時頃で、65,970インドルピーなので、日本円にして約118,746円です。(1ルピー=1.8円計算)
▶SENSEX構成銘柄
(BSEのホームぺージよりデータを引用)
以上の30銘柄ですが、先述の通りNIFTY50の中にすべて入っている銘柄となります。(2023年11月23日時点のデータにおいて)
▶③NIFTY50とSENSEXの違いは?
NIFTY50とSENSEXは、いずれもインドの株式市場を代表する主要な指数ですが、いくつかの重要な違いがあります。
▶チャート比較
URL:^BSESN Interactive Stock Chart | S&P BSE SENSEX Stock – Yahoo Finance
引用日:2023年11月24日
紫:日経225 ピンク:S&P500 青:SENSEX 水色:NIFTY50
日経は少しネタで載せましたが、悲しいですね。
まじめな話で行くと、NIFTY50がSENSEXを少し上回るパフォーマンスになっていることが分かります。しかしながら、S&P500ですら、長期で見るとインド両指数には成長性では劣って見えますね。(別に否定しているわけではありません。)
▶計算方法
構成銘柄、取り扱う証券所が違うのは先述の通りなので、それ以外の違いでいくと計算方法です。
Chat GPTに聞いてみたところ、以下の違いがありました。
- NIFTY50:NIFTY50は、自由浮動株式の市場価格重みづけ指数です。
- つまり、各銘柄の市場価格と浮動株式数に基づいて算出されており、銘柄の市場キャピタル化に応じてウェイトが設定されています。
- SENSEX:SENSEXは、基本的な価格指数であり、銘柄の市場キャピタル化を考慮せず、単に銘柄の株価の合計を示しています。
▶歴史
- NIFTY50は、2000年~スタート
- SENSEXは、1986年~スタート
NIFTY50は、23年、SENSEXは37年の歴史があり、SENSEXの方がデータが集積しているため分析はしやすいのかもしれません。
▶④どちらの指数に連動したファンドに投資すべきか
どっちを買えばいいのかは結論、私も分かりません(笑)
しかし、あえて言うなら安定性・成長性・各ファンドの手数料で仮説は立てられると思います。
▶安定性・成長性での比較
性質上SENSEX指数は大型株が多いため、価格の面だけで言うと価格が高いと個人投資家の流入がしずらくなる傾向にあるため、相対的な安定性がある可能性があるといえるでしょう。
逆に、NIFTY50指数に連動したファンドはその逆で価格が相対的に低い分成長の幅が大きい可能性があるとも取れるため、成長性が相対的にあるといえるかもしれません。
相対的な安定性=SENSEX、相対的な成長性=NIFTY50と仮定はできます。
→もっと細かく見たい方は、各企業のHPを見て自身でどんな企業なのか見ていくといいでしょう。
▶さいごに
さいごに具体的な、比較的低コスト(信託手数料1%以下)でレバレッジ等がないインド系の投資信託を連動する指数で分類してみました。
SENSEX指数連動→「SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド」
NIFTY50連動型→「auAM Nifty50インド株ファンド」
「iFreeNEXT インド株インデックス」
「eMAXIS インド株式インデックス」
「SMTAMインド株式インデックス・オープン」
「楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド」
アクティブ運用→「iTrustインド株式」
「イーストスプリング・インド・コア株式ファンド」
2024年6月8日現在
上記を加味して、ポイントをまとめると
・残念ながら以上の銘柄で来年からの新NISAの積み立て投資枠で対応しているのは、
「iTrustインド株式」のみになります。
・しかし、成長投資枠は、全8種対応してます!!
そのため、どちらの枠でもインド株投資は可能になります。
・手数料・ファンドの特色・連動するファンドなどを自身の投資スタイルに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
自身の投資スタイルに合わせて、SENSEX指数連動かNIFTY50連動か、はたまたアクティブファンドで差別化をかかるのかなどをご判断いただければと思います。
直近インド株非常に盛り上がってきてますので、少しでもその知識の一助・参考になれば幸いです。