あなたのインド株に対するこんな疑問を解消できます!
僕は普段サラリーマンとして働きながら、余剰資金を毎月積み立てで、
インド株インデックス投資をやっています!(現在3銘柄保有)
この記事を読めば、
①何故みんな新NISAでインド株が話題になっているのか?
②インド株の魅力
③インド株に対する自身の適正
④インド株を始める手段
などが分かるようになるかと思います。
インド株インデックス投資って何?→記事の趣旨
インド株インデックス投資……
別に公式的な解答があるわけではないと思いますが、一般的にはインドの主要指数である「SENSEX」「NIFTY50」などのインドの株式市場の指数に連動している投資信託やETFなどの金融商品に対して長期的に投資をしていくスタイルのことを当ブログでは、「インド株インデックス投資」と呼称してまいります。
※SENSEX…ボンベイ証券取引所で上場されている30の大手銘柄で構成されており、これらの銘柄の株価の変動を基に算出されている指標。
NIFTY50…インドの国内株式市場を代表する主要な指数の1つで、インドの国内株式市場で取引されている50の大手銘柄で構成されている。
最近よく「インド株 インデックス」で検索されているようですが、なんでこういったワードがネットやSNSなどで流行しているのかというのは当然、インド株に魅力を感じていて、それを調べようとする動きがあるためでしょう。
そこでこの記事では、
・インド株インデックス投資の魅力とは?
・新NISAで注目されているインド株の魅力について
・またどういった方にインド株インデックス投資は向いているのか
をご紹介していきたいと思います!
SENSEX・NIFTY50の違いについても知りたい方は、以下の記事も御覧ください。
新NISAで騒がれるインド株インデックス投資の良さを知りたい
→おすすめ理由(メリット)をご紹介
新NISAで話題のインド株インデックス投資。
まずは、何故インド株が良いとされているかからご紹介いたします。
良さ1→人口増加・国策による高い経済成長期待
恐らく、インド株に投資している方の多くの人が期待しているのが、「人口増加」とモディ政権下で行われている「国策」による経済の加速度的な成長です。
▶⑴人口増加・人口ボーナスによるGDP成長期待
インドは昨年、中国を抜いて人口世界一に到達したというニュースが報道されました。
そんなインドの長所である人口増加についてまずは解説していきます。
まずは以下2つのグラフをご覧ください。
引用元:国連HPより引用 インド国内の人口予想グラフ
引用日:2024年4月24日
URL:World Population Prospects – Population Division – United Nations
上記は、国連(United Nations)のインド国内の人口予想に関するグラフです。
さまざまな予測パターンにより、
いろいろな線がありますが、
どの予測を切り取ってみても少なくとも人口減少の予測はなく、
2050年付近までは人口増加する予測がなされており、下限値でも15億人、
上振れた予想値だと20億人オーバーという破格の人口予想となっております。
引用元:国連HPより引用 2024年度インド国内の人口ピラミッド
引用日:2024年4月24日
URL:World Population Prospects – Population Division – United Nations
インドは人口がただ多いという訳ではありません。
上記は2024年の人口ピラミッド予想ですが、
こちらから分かるように若い人が多い、
いわゆる「つぼ型」と言われる人口ピラミッドの形状をしております。
インドの平均年齢は28歳ほどといわれており非常に若い世代の比率が高いのもポイントの一つです。
次に、人口の多さ×平均年齢の低さによって予想されるのが、「人口ボーナス」です。
インドの人口ボーナスはいろいろな意見がありますが、2020年頃~2030年代で発生する予想がされています。
多くの投資家が同じような人口規模であることから「NEXTチャイナ(中国は、1970年代後半から2000年代初頭が人口ボーナス期であったといわれている)」としてインドの経済成長に期待しているのです。
※人口ボーナスの期間は様々な期間が飛び交っているため、chatGPTを参照
もちろんこれらはあくまで予測値程度なので、規模や期間・スピードなどは全く違うでしょうし、成長に絶対的な証拠があるわけではありませんが、
やはりかつての中国のようなバブル期間がおとずれるのでは?と期待する声が大きいところです。
図1 2016‐2050年の年平均実質GDP成長率の予測
URL:PwC、調査レポート「2050年の世界」を発表 先進国から新興国への経済力シフトは長期にわたり継続‐インド、インドネシア、ベトナムが著しく成長 | PwC Japanグループ
出典:国際連合の予測に基づくPwCの分析
引用日:2024年4月24日
次に各国との比較についてです。
上の表は、PwCが世界各国の2016年~2050年の年平均のGDPの成長率を比較したグラフになります。
インドはベトナムに次いで2番目に高い成長率が予測されており、やはり相対的な部分で見ても、インドのGDP成長は世界トップクラスであると予想されているのです。
まとめると、
膨大な人口×平均年齢の低さ
=将来の生産年齢人口の増加見込みによる
人口ボーナス
=他国よりも大きなGDP・経済成長
=株価に反映するかも??
という長期間でみた期待や推測から再起徐々にインド株に魅力を感じている人が増えている!!
▶⑵モディ政権下における国策の数々
次に、モディ政権下の国策についてご紹介いたします。
まずは、現首相についてですが、現在のインドの首相はインド人民党(BJP)の
ナレンドラ・モディ氏です。
かなり高い支持を得ている人物で、特にその国策には各国が注目しています。
国策は国の経済に大きく影響してくることから、株価にも関係していく可能性が出てくるため、国策を十分に理解しておくことが重要です。
以下は、主な国策をまとめたものになります。
⑴Make in India(メイクインインディア)…製造業振興策。
国家主導で内外企業の投資を促すことにより、インドを世界の製造における魅力的なハブにし、2022年までにGDPにおける製造業のシェアを25%へ引き上げ、国際的な競争力を高め、製造業で1億人の雇用を創出することを目的とした政策
⑵デジタルインディア…
①全国民に対するデジタルインフラの提供→高速インターネット整備/デジタルインフラによる身分証明/移動電話及び銀行口座等の電子化
②行政サービスのオン・デマンド化
→オンラインやモバイルを活用したリアルタイム行政情報提供/金融サービスの電子化及びキャッシュレス化
③デジタル化による国民のエンパワメント化→リテラシーの強化/行政文書等のクラウド化
→この3つの分野を中心にインドのデジタル化を進めていく事が目的の政策
⑶スキル・インディア….若年層の能力開発を目的とした政策、様々な職業訓練に力を注いでいる。
⑷スタートアップ・インディア…2016 年にスタートしたインドの若い世代の企業をサポートするプログラム。
設立手続きの簡素化や資金調達支援、産学連携などからエコシステムを構築し、成長と雇用の機会創出を目指している。
⑸スマートシティミッション…2023年までにスマートシティを100カ所構築することを目的とした政策。
インドが抱える大都市の過密化を改善し、水道や電気といったインフラや生活環境を整えていくことを喫緊の課題とする。
モディ首相はこれらのスローガンを基に様々なインフラ整備や規制緩和、法税制改革に取り組んできた背景があります。
インド=発展途上国のような式はかなり前のものであり、徐々に発展を遂げている先進国に加わろうとするような側面もあるのです。
こういった経済などの成長につながる国策等によって高い支持率を獲得している、非常に人気の高い首相・与党です。
また、国策一つ一つをみてもどの政策もこれからのインドの成長に対して必要不可欠なものばかりです。もちろんまだまだ結果が出ていないといわれるような国策などもあります。
しかしながら、これらの国策が国民に寄与して経済成長の支えとなり、株価に反映することに期待がされているのです。
もちろんこういった国の成長も1日や1週間程度では簡単にできることは考えにくいため、やはり長期的な成長を期待している方が多いと思います。
「人口増加」と「国策」といった長期で成長をしていくとう期待に対して、アプローチしやすいと考えられるのがインド株のインデックス投資であり、
そこからインド株インデックス投資を始める人がいると考えられます。
良さ2→インド株は長期投資に向いているかもしれない!?
インデックス投資は、多くの方が長期の資産形成に活用していると思いますが、インド株はその長期投資に向いているといえる可能性があるポイントが2つあります。
⑴長期的に右肩上がりな株価推移を見せている
⑵高いボラティリティ
▶⑴長期的に右肩上がりな株価推移を見せている
インド株が長期投資に向いている可能性のポイントの一つ目として、長期的な右肩上がりの成長性があります。
まずは、以下のグラフをご覧ください。
赤:NIFTY50 黄:SENSEX 黒:S&P500 水色:日経225
引用日:2024年4月28日
引用元:^NSEI Interactive Stock Chart | NIFTY 50 Stock – Yahoo Finance
上記は、代表的な指数である日本の「日経225」とアメリカの「S&P500」とインド株の代表的な指数である「SENSEX」「NIFTY50」の過去の株価を比較したものになります。
このグラフ分かるようにインド株の方がS&P500や直近調子のよかった日経225よりも圧倒的かつ長期的な株価のパフォーマンスを見せているのです。
▶⑵高いボラティリティ
インド株は上下への価格変動率(ボラティリティ)が高く長期的にみるとハイリスク・ハイリターンという傾向にあります。
タイトル:SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド
投資信託説明書(交付目論見書)
引用日:2024年4月28日
URL:8931123900000001.pdf (sbisec.co.jp)
上記は、SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドのベンチマークするSENSEXの年間騰落率をグラフ化したものになります。ここからみても分かるように、他のファンドと比べても最大値も一番大きいですが、最小値も一番なのです…。
この特徴と相性がいいと考えられるのが、「ドルコスト平均法」です。
※ドルコスト平均法…..定期的な一定金額の投資を行うことによって、市場の変動に関係なく、長期的な平均的な購入価格を達成することができるといわれる投資方法
長期で一定期間に買い増しを続けていくことで短期での暴落リスクを低減させながら、平均取得単価を平準化して、時間を使っていくことでよりその性質を生かしていくことができる可能性があると考えています。
ここで、一つの試算を行ってみます。
インドの重要指数NIFTY50の過去20年のリターンは、年率13.2%なので、
仮に100万円を13.2%で税金を加味せずに20年複利計算を実施してみます。
そうすると、
100万円→1201万円になるのです。
アメリカの重要指数であるS&P500を同条件で運用すると、927万円ですので、その力は圧倒的といえます。
参考:myindexより 『Nifty50指数』 |株価指数 (myindex.jp)
この長期でみた場合の試算結果と前述の大幅な騰落率からもインド株においては、積み立て投資で長期的に運用していくことが有望視される投資スタイルの一つになろうかと思います。
よって、結論、「株価の圧倒的な成長性」+「激しいボラティリティ(ハイリスクハイリターン)」という2つの特性からインド株は長期投資に向いているのではないかという仮説に至るわけです。
良さ3→昔に比べてインド株は買いやすくなった!?
インド株は、新NISAの影響もありかなり買いやすいくなりました!
理由の一つ目は「投資信託の手数料競争激化」のためです。昔は、信託報酬が1%を超えるものばかりでしたが、現在では、最安値のラインですと、「年率0.297%」にまで下がってきています。※2024年6月15日現在
これは最初からそうであったわけではありません。昨年2023年の夏ごろから続々と新しいファンドが登場したり、各社の信託報酬の引き下げに伴い、激化していったのです。
具体的なファンドの手数料比較は別の記事で解説いたします。
2つ目の理由は、「投資できる商品が増えた事」にもあるでしょう。投資信託もかなり新しいファンドが増えてきましたが、ETFも少しずつ増えてきています。
インド株全体盛り上がってきていますが、商品のラインナップにおいてもインド株インデックス投資ができる投資信託やETFが増えてきている部分も追い風になってきています。
少し補足になりますが、インド株を日本ではじめる方法は5つあります。
⑴投資信託
⑵ETF
⑶ADR
⑷CFD
⑸日本やアメリカのインド関連の個別株購入
※現在インド株市場の株式を日本国内から直接買う方法は存在しません。
投資信託・ETF以外は、個別株投資であったり、
レバレッジ商品になってくるため、相対的にリスクが上昇すると考えられます。
(個別株は、一般的に分散ができず、企業倒産リスクや日本国内からのインドの情報を収集する速度が遅くなることなどから相対的リスクがあると考えられる)
その為、ご自身の資産状況やリスク許容度や投資にかけられる時間などを鑑みて、インド株へ投資される場合や投資検討される場合はに5つの投資方法から選択してみてはいかがでしょうか。
各投資手法の具体的な方法については、次回の記事でご紹介いたします。
インド株はどんな人に向いている??
あくまで当ブログで出した仮説にはなりますが、
インド株インデックス投資に向いている人は特に「長期で投資を考えている人」なのではないかと考えています。
理由としては、
①インドの人口の伸びによる経済成長、モディ政権の国策、激しいボラティリティなどのことを考えると短期で結果がすぐに出ることは考えにくい
②一般的に高いボラティリティに心をすり減らしながら短期的なトレードを上手くこなせる人はなかなかいないと考えられるため
③長期投資に相性のいいと考えられる「長期で株価が右肩上がり」+「高いボラティリティ」という特徴があるため
筆者自身も、長期的にインド系インデックス投資信託を約一年弱毎月積み立てています。口だけにならないように何十年単位で売らない覚悟を持って継続する計画でいます。
あくまで、仮説ですし、長期投資にもリスクはあるため、参考程度にご覧いただけますと幸いです。
長期投資でインド株を考えられる場合は、投資信託やETFなどで積立をすれば簡単に、時間をあまりかけずに投資が可能であるため、忙しいサラリーマンや主婦の方、若い世代のほったらかし投資と相性がいいといえます。
まとめ
インド株の魅力について再度まとめます。
⑴人口増加による人口ボーナスで、大きな経済発展が見込まれる!
→2050年にはGDP世界第2位の大国に!?
⑵モディ政権の国策
→経済発展に対するインフラ整備やGDP上昇につながるような国家的アプローチを 多数展開!
⑶激しいボラティリティはあれど、日経平均やS&P500を超えるような株価パフォーマンスを長期的に見せている
→長期投資に向いている傾向にある
⑷今インド株人気に火をつけているのが投資信託であり、激しい信託報酬下げ合いが行われている
→長期的な投資を行いやすい土壌ができてきている
さいごに
今回の記事で、インド株の魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。
次回以降の記事でより具体的なインド株における購入方法や戦略について解説していけたらいいなと考えております。
参考文献一覧:
・三菱UFJ銀行 経営企画部 経済調査室 経済情報:インドの成長性と経済・外交政策の方向性(report_asia_20230801.pdf (mufg.jp))更新日:2023年7月 参照日2024年5月19日
・PwC Japan グループ:PwC、調査レポート「2050年の世界」を発表 先進国から新興国への経済力シフトは長期にわたり継続‐インド、インドネシア、ベトナムが著しく成長 | PwC Japanグループ 更新日:2017年2月13日 参照日2024年5月19日
・日本貿易保険審査部カントリーリスクグループ 加納 有莉インド:モディ首相圧勝の背景と今後の課題|Webマガジン e-NEXI|NEXI 日本貿易保険 更新日:2022年7月5日 参照日:2024年5月19日
・イーストスプリング・インベストメンツ株式会社:CHANGE INDIA 進化するインド (eastspring.co.jp) 参照日2024年5月19日
・公益財団法人 国際通貨研究所 経済調査部 上席研究員 福地亜希:gk2020.01.pdf (iima.or.jp) 更新日:2020年1月1日 参照日2024年5月19日
・総務省:総務省|平成28年版 情報通信白書|デジタル・インディア計画 (soumu.go.jp) 2016年(平成28年版) 参照日2024年5月19日
・ヤマハ発動機株式会社:Vol.10 スキル・インディア。夢をつくる学校。 – ドキュメンタリームービー Moving You | ヤマハ発動機 (yamaha-motor.com) 更新日:2017年3月16日 参照日2024年5月19日
・ブルームバーグ:テスラのマスク氏、インドへの大規模投資示唆-モディ首相と会談後に – Bloomberg 更新日:2023年6月21日参照日2024年5月19日
・野村アセットマネジメント:投資信託説明書(交付目論見書)Y1141678.pdf (nomura-am.co.jp) 更新日:2024年4月25日 参照日:2024年5月19日